＊【聖書箇所】
「マタ6:8 だから、彼らのまねをしてはいけません。あなたがたの父なる神は、あなたがたがお願いする先に、あなたがたに必要なものを知っておられるからです。」
【抜粋】
8節の前半にだから、彼らのまねをしてはいけません。とありますが、彼らとは誰の事を言っているのでしょうか？8節の前を見ていきましょう。
マタイの福音書1節～７節
＊「マタ6:1 人に見せるために人前で善行をしないように気をつけなさい。そうでないと、天におられるあなたがたの父から、報いが受けられません。
6:2 だから、施しをするときには、人にほめられたくて会堂や通りで施しをする偽善者たちのように、自分の前でラッパを吹いてはいけません。まことに、あなたがたに告げます。彼らはすでに自分の報いを受け取っているのです。
6:3 あなたは、施しをするとき、右の手のしていることを左の手に知られないようにしなさい。
6:4 あなたの施しが隠れているためです。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。
6:5 また、祈るときには、偽善者たちのようであってはいけません。彼らは、人に見られたくて会堂や通りの四つ角に立って祈るのが好きだからです。まことに、あなたがたに告げます。彼らはすでに自分の報いを受け取っているのです。
6:6 あなたは、祈るときには自分の奥まった部屋に入りなさい。そして、戸をしめて、隠れた所におられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。
6:7 また、祈るとき、異邦人のように同じことばを、ただくり返してはいけません。彼らはことば数が多ければ聞かれると思っているのです。」
彼らとは、どの様な人達なのかがわかりますね。「人に見せるため人前で善行を行う人達」や「人にほめられたくて会堂や通りで施しをする偽善者達」や「人に見られたくて会堂や通りの四つ角に立って祈るのが好きな人達」や「祈るとき、異邦人のように同じことばを、ただくり返している人達」とある様に、彼らとは、このような人達ですが、このような人達は、人に見せる為に、人に褒められる為に、人に評価される為に教会で良いとされている事を人前で行う人達の事です。こう言う訳でイエス様は、「彼らのまねをしてはいけない」と言っています。彼らは、心から神を敬って居ないのです。口では、神を敬って居ると言いながら心は遠く離れているのです。何をするにも、人に対してではなく、神に対して行うように御言葉は言っています。
教会では、よく兄弟姉妹や牧師が先週だれだれさんを伝道しました。こんな素晴らしい事がありました。と神様の御業の証しをします。私達は、その話を聞き神様凄いなと感動します。しかしその話が自慢話になっている時が有ります。
その原因は神の栄光より、自分の栄光を求めた結果です。
人間は自分をよく見せようとする時、話を大げさに話したり、付け加えたりして自分をよく見せようとします。しかしそれが続くと嘘をつくようになり、その嘘は最初は小さい嘘でしたがだんだん大きくなり嘘を隠すために嘘をつき、噓を嘘で固める生活になって行きます。結果として自分の栄光を求める者は、神の守りから悪魔の縛りへと移されるのです。
8節 後半に「あなたがたがお願いする先に、あなたがたに必要なものを知っておられるからです。」とありますが、神様は私達の事をすべて知っておられます。良い行動も、悪い行動も、良い思いも、悪い思いも、着る物、食べる物、住むところ、お金、その他の必要をすべて知っておられます。そのうえで、神様はどうしなさいと言われているでしょうか。
神様は、神の国とその義を第一に求める者にはあなた方に必要なものは、すべて与えられると、聖書は言っています。
教会の兄弟姉妹の中にお金の問題、家庭の問題、就職の問題、職場の問題、病気の問題などいろいろな問題を抱えています。お金を与えて下さい、家庭の問題を解決して下さい、就職を与えて下さい、職場の問題を解決して下さい、病気を癒して下さいと、いくら祈っても解決になりません。そんな時どうすれば良いのでしょうか？
「神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」と聖書が教えている通りです。
神様は私達のすべての必要を知っておられます。その必要を満たしたいと考えています。しかし時として私達の願いと神様が与える物とが違う場合が有ります。しかし、私達の考える願いは自己中心的な願いが多いけれど神様が与える物は神様から見た私達にとって一番必要なものなのです。それは私達が成長し幸せになる為に必要なものだからです。
神は私達を常にすべての事に、満ち足りてすべての良い技に、あふれる者にしょうと願っておられます。常にすべての事に、満ち足りる様に、願っておられます。また、すべての良い技にあふれる者とするため、あらゆる恵みをあふれるばかりに与えて下さいます。神の国と神の義を求め、信仰に固く立って行く事、すべての良いわざにあふれる者となる事、この事が、神様が私達に願う事で、神は私達にあらゆる恵みをあふれるばかりに与えようと用意されている事を学びました。